むむっ 広報委員3です。
最近、新聞で気になる記事を見観ました。
それは、トヨタが究極のエコカーとされる燃料電池車の販売を日本で2014年度内に始めると発表したという記事です。
価格はセダンタイプで700万円程度となる見通しだそうです。
燃料電池車は、開発コストがかかり、1000万円ぐらいになるだろうといわれてきましたが、700万円というのは
安いのかな。でも、高級な外車なみの値段ですね。

自動車各社の燃料電池車の販売はこれまで官公庁向けリースなどに限られていたので、
今回のトヨタの市場投入は一般向けで、世界の大手自動車メーカーとして初めてということになります。
これまで、燃料電池は、自動車には向いていないと言われてきました。

その理由は、燃料電池車は電気自動車に比べて、効率が悪いところにあるそうです。
燃料電池の効率は水や天然ガス、バイオマス等から水素を生成し、貯蔵の為に圧縮や液化する必要があり、
燃料電池で電気に変換する過程において損失があるために限界があり、実際に使用するまでに効率の約25%が減るそうです。
電力を水素に変換して燃料電池自動車で使用するよりも電気自動車に充電する場合の方が3倍効率が良いとされています。
また、燃料電池車は、特に加速性に劣るそうです。
それを補うためには、補助的なバッテリー( or キャパシタ)を必要とします。

つまり、燃料電池と普通の電池をどちらも積んでいる状態になってしまうのです。
これでは電気自動車そのものになってしまうという人もいます。

そして、燃料となる水素を補給する水素ステーションの設置には約6億円かかるとも言われています。
(ガソリンスタンドの設置が数千万円で済むので設置には桁違いの費用がかかる。)
究極のエコカーとされる燃料電池車の販売を2014年度内にすると言ったトヨタはすごい会社だと思いますが、
いろいろな問題を解決してこのまま終わることのないようにしてもらいたいものです。




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